タキシードを選ぶ際、タキシード以外の部分にもしっかりと目を向けているでしょうか。
どれだけこだわって、理想のタキシードをお持ちの場合でもその他がしっかりしていないとトータルの印象が悪くなってしまいます。
今回はその中でシャツについて紹介していきます。
タキシードを着る際、シャツは重要な部分になります。
既製シャツも素晴らしいですが身体に合ったオーダーシャツには既製品にはないメリットがあります。
オーダーシャツを作る際の重要な部分の紹介とタキシードのシャツはフォーマルシャツと呼ばれビジネスシャツやカジュアルシャツとは違いルールがあるのが特徴です。
そのルールについてもフォーマルシャツを選ぶ際のルールとして紹介していきます。
それでは今回のラインナップです。
目次
デザインの自由
フォーマルシャツのオーダーに関して言えば、デザインの自由はそこまでメリットとは言えません。
ビジネスシーンでのワイシャツと違い、フォーマルにはルールがありますのでそのルールの範囲内でのデザインの自由になってしまいます。
胸の部分を比翼タイプにするのかピンタック入りの物にするのか。
ピンタックの物を選んだ場合、ピンタックの幅の自由という感じです。
衿についてもウィングカラーと呼ばれる立ち襟のタイプが主流とされ、変更するのであれば最近はレギュラーカラーのシャツも大変人気です。
ウィングカラー レギュラーカラー
フォーマルシーンではカフスについてシングルカフスダブルカフスまたはダブルカフスで選ぶことができます。
シングルカフス ダブルカフス
お色直しや前撮り。レストランウェディングやパーティーなどでは、自由の幅が広がりタキシードにもデニムシャツをオーダーされて着られる方もいらっしゃいます。
自分の今回の使用シーンにあったシャツをデザインしていきましょう。
フォーマルシーン:ルールがあるため限られる(ピンタックの有無・衿型・カフス)
パーティーや前撮りなど:デニムシャツなど少しフォーマル度を落とし自由にデザイン可能
サイズ感
サイズ感に関してはオーダーの最大の魅力でありメリットです。
シャツに関して最も重要な部分としてはサイズ感です。
シャツの悩みで多いポイントとして(ネックサイズに合わせると袖丈が足りない。)であったり(袖丈に合わせるとネックがブカブカ)という様な体型のどこかに合わせると妥協する部分が出てきてしまうという点です。
特に現在もトレーニングされている方や過去にスポーツをされていた方などには非常に多い悩みです。
また、海外ブランドの物ではネックサイズが大きいものしかなく、肩幅が広すぎるなど地域特有の体型の違いでカッコ良く着られないことも多々あります。
オーダーであれば、ネックサイズから半胴、着丈や袖丈、カフス周りなど細かく変更が可能ですので、あなたに合ったあなただけのシャツをピッタリカッコ良く着ることが出来ます。
フォーマルシーンでは、上着を脱ぐことは基本ありませんが、サイズ感は大切になります。
この部分は是非体型に合わせた方が良いというポイントが3つあります。
ネック
シャツにおいて最も重要な部分になります。
袖や半胴などは上着を着てしまえば隠れて見えない部分になりますが、ネックは常に見える部分だからです。
ネック以外の部分がピッタリでもネックが合っていなければ印象が悪くなります。
ネックサイズの基準は指が2本ストレスなく入る程度。
これ以上ゆとりのあるものはオススメしません。
蝶タイを巻く際にこれ以上のゆとりがあると、シャツに余りが出てしまいます。
このネックサイズをピッタリにできるという点だけでもオーダーをするメリットと言えるでしょう。
シャツは首元が大切!ということをお忘れないようお願いします。
袖丈
フォーマルシーンやビジネスシーンではよくシャツの袖丈を見て仕立ての美しさを測ります。
ジャケットの袖口から1cmほどシャツが覗くのが一般的です。
フォーマルにおいては、あまりインナー類が見えることがよろしくないとされるので0.5cmでのお仕立てもオススメです。
また、採寸をしてみると左右で腕の長さが異なる方は少なくありません。
スポーツをされていたり、その人の体型のクセによって腕の長さも左右で変わるものです。
オーダーの場合はもちろん左右で袖丈を変えることも出来ます。
袖口1cmシャツが出ているか出たいないかで、見た目は大きく変わってきます。
腕が長くて、毎回袖丈が足りないという方には、オーダーをオススメします。
あえて長い袖丈の物を着てアームバンドで固定する方法もあります。
バンドで袖丈を固定する方法なので人によってはストレスを感じられる方もおられますので袖丈に関してもピッタリに越したことはございません。
袖丈が長い例 袖丈が短い例
袖口
オーダーで変更できるポイントで重要な点3つ目はシャツの袖口です。
普段着ているシャツの袖口を意識されてる方いらっしゃいますか?
かなり細かいポイントですのであまり気にされたことない方も多いはず。
しかし、意外と重要なポイントになってきます。
それは、袖丈の基準となるからです。
基本ジャケットの袖丈はシャツの袖丈に合わせて、取っていきますがシャツの袖口が大きすぎると着ていてズルズルと下がってきてしまいます。そうなるとせっかくジャケット丈を合わせても、着ていてズレてくるので毎回違うシャツ分量が見えてきてしまいます。
しっかりと自分の手首に合ったサイズであれば、ズレることなくシャツの袖丈が固定されます。
美しい着こなしはシャツの袖口から生まれます。
以上3つのポイントを体型に合わせて仕立てられるという点だけでもオーダーシャツを仕立てる大きなメリットになります。
フォーマルシャツは手を出しやすい
先ほども紹介しましたが、フォーマルシャツにはいくつかのルールがありますので、そのルール内でデザインすれば大丈夫です。
オーダーシャツが初めてな人にも、決めるポイントが少ないので初めてオーダーする方にもオススメです。
また、タキシードと共にシャツをオーダーする方が多く、実際に合わせて着るジャケットと同じタイミングで仕立てることができるので仕立て上がりの失敗のリスクも減ります。
タキシードと共に仕立てた場合わざわざシャツのオーダーのために、来店することもありません。
初めての人の場合はシャツのオーダーのためだけに来店することが少し重荷に感じられる場合もあります。
タキシードのついでにオーダーシャツデビューされる人が多いのもフォーマルシャツの特徴です。
まとめ
今回はフォーマルシャツのオーダーについてメリットを紹介してきました。
タキシードを美しくそしてカッコよく着るためには、タキシードはもちろんシャツの重要性は無視できません。
蝶タイがしっかり美しく巻くことのできるネック。
ジャケットの袖から覗くシャツの分量など、タキシードだけでは完成しません。
オーダーシャツに興味をお持ちの方は是非1度オーダーをしてみてください。
シャツだけでもいつもと違うジェントルなあなたになっているはずです。
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