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ボウタイ(蝶タイ)

フォーマルシーンやビジネスシーンでは欠かす事の出来ないファッションアイテム蝶タイ。

カジュアルシーンでも蝶タイを付けるだけで華やかな印象からカッチリと綺麗めな印象も演出できます。

しかしいざ選ぼうとしても様々な種類があり色や柄など豊富で迷われる人も多いかと思います

顔まわりに付けるアイテムという事もあり蝶タイがコーディネートの印象を決めると言っても過言ではありません。

そんな蝶タイについて知ることによって種類や選び方などが分かります。

蝶タイについて一緒に学んでいきましょう。それでは紹介していきます。

目次

ボウタイ(蝶タイ)の呼び方

イギリスやアメリカではネクタイの事を「タイ(tie)」と呼ぶ事が一般的であり日本でも現在はタイと呼ぶ事が多いです。そのことから蝶ネクタイも蝶タイと呼ぶ事が多いです。蝶タイと呼ぶかボウタイと呼びます。

これは、蝶結びボウノット(bow knot)」から来ている呼び名になります。

ネクタイは「クラヴァット(cravat)」と呼ぶ事もあり、海外ではネクタイよりもクラヴァットと呼ぶことの方が一般的と言われています。主にフランスではクラヴァットイタリアではクラヴァッタ(cravatta)と呼ばれます。

ボウタイ歴史

クラヴァットの誕生

1860年代にストックタイから派生し、誕生したと言われており19世紀の後半から一般化され現在ではカジュアルなシーンからフォーマルなシーンまで幅広く使われます。

特に現在フォーマルシーンでは欠かすことの出来ないアイテムとしての地位を確立しています。

蝶タイの歴史はネクタイの歴史です。

ネクタイの歴史として太陽王ことフランス国王ルイ14世の話は欠かす事が出来ません。

当時、ルイ14世の警備のためやってきたクロアチアの軽騎兵隊達が首に巻いていた白い布を見て白いレースで同じものを作らせ宮廷にて流行した事がきっかけになります。

これが「クラヴァット」となり現ネクタイの直接的な起源となります。

クロアチア(Croatia)をフランス語ではクロアット(Croate)と言われ、そこが訛りクロヴァットと呼ばれるようになりました。

ルイ14世

「クラヴァット」の意味

なぜ当時クロアチアの軽騎兵隊が白い布を巻いていたのか。

これはお守りを意味しており兵士が怪我をしない様に妻や家族、恋人が布を贈るという習慣から来ています。

日本でも「千人針」という千人の女性が1枚の布に少しずつ針を刺し玉留めをし、兵士の無事を願うという習慣が日清戦争、日露戦争の頃からありました。

現代では、ドラマなどでよく見かける朝会社に行く前に奥さんが旦那さんのネクタイを結び直してあげるシーンではクロアチアの軽騎兵隊が白い布を巻いていた大切な人の無事を祈る習慣が根強く残っているようで素敵ですね。

クラヴァットの流行にはカツラが関係してる!?

クラヴァットの流行にはが関係しています。それまで肩線辺りまで広がる大きな衿が主流でしたが1670年代になり、カツラの巨大化によりそれに伴い衿が細く小さくなり最終的に衿自体無くなってしまいます。衿が無くなった事により胸回りが寂しくなりその胸辺りを華やかに着飾るためにクラヴァットがピッタリだった事もあり流行します。

クラヴァット以前には首飾りはなかったのかというとそうではありません。

「フォーリングバンド」や14~15世紀の「ラフ」など装飾的な衿はありました。

しかしどちらも衿の要素が強く首に直接巻き付けるアクセサリーとしてクラヴァットの誕生は「タイ」を語る上で欠かすことの出来ないアイテムであることに間違いありません。

カツラの巨大化と衿の縮小

「スタインカーク

1970年代「スタインカーク」が流行します。これはクラヴァットからの派生と言われます。

アウクスブルク同盟戦争とも言われるファルツ戦争が起こりロイヤル・クロヴァットと呼ばれるクロアチア連隊が1692年の夏、スタインカークと呼ばれる地域にて英国軍の襲撃を受けます。突然の襲撃だったためクラヴァットを巻く余裕がなかった兵隊はクラヴァットの片方の端を上から6つ目のボタンホールに突っ込んで戦いました。そしてなんとイギリス軍を撃退してしまします。

この勇敢なロイヤル・クロヴァットの勇姿を称えこのクラヴァットの巻き方が流行。戦場の名を取って「スタインカーク」と呼ばれています。

ファルツ戦争(アウクスブルク同盟戦争)

ボウタイの起源

1735年にはクラヴァットに代わり「ストック」が流行します。ネックバンド(首帯)とも呼ばれ首に巻き後ろで安全ピンで止めるもの。そのストックの上に「ソリテール」と呼ばれる黒色のリボンが付きこれが蝶タイ(ボウタイ)の起源となります。1860年代にストックタイの全面が独立しボウタイ誕生しました。

ボウタイ(蝶タイ)の種類

種類をご紹介する中でまずは形から。

ボウタイの形にも様々な種類があることはご存知ですか?

蝶ネクタイを思い浮かべると、「名探偵コナン」のコナンくんがしている蝶ネクタイ型変声機をイメージする方が多いかと思います。ちなみにコナンくんが身につけているのはバタフライと呼ばれる形です。

そこで数ある形の中から代表的なものをご紹介していきます。

《代表的な形》

・バタフライ(butterfly):その名の通り蝶が羽を広げた姿に似ているトラディショナルな印象。

・ポインテッド(pointed):両橋に剣先があり三角に尖っているのが大きな特徴。スタイリッシュ

・エドワーディアンボウ(Edwardian bow):エドワーディアン時代に流行した事からこの名が付いた。両橋のボリュームが大きく垂れているのが特徴。ドレッシーな印象。

・クラブボウ(club bow):クラブとは「棒」のことを指し、結んだ際に横に一直線になることからこの名が付いたと言う説と、アメリカのクラブで働くバーテンダーや支配人がしていたところからこの名で呼ばれる説と2つある。

・ビッグバタフライ(big butterfly):大きくボリュームがあることが最大の特徴。オシャレ度が高く。パーティー感がある。

フォーマルで使用する形としては代表的なものは「ポインテッド」と「バタフライ」です

素材による蝶タイの種類

蝶タイをいざ購入しに行くと、「正絹」と言われるシルクのものやウール・コットンなど様々な素材で作られた蝶タイが並んでいるかと思います。

そこで素材による特徴とシーンによる選び方をご紹介します。

《素材による違い》

・シルク:蝶タイといえばシルクという様な代表的な素材です。シルクの特徴であるエレガントな光沢感がラグジュアリーな印象にします。フォーマルシーンでは基本はシルクタイです。中でもフォーマルタキシードスタイルでは基本とされる素材で、結婚式はもちろんパーティーでも使用される。素材自体に光沢があるため柄のないデザインでも華やかな印象になります。

・ウールタイ:ウールが持つふんわりとした暖かみのある風合いが特徴です。ウールの中でもヘリンボーンなどの素材やチェックなどの柄なども合わさりカジュアルなシーンで使われることの多い素材です。フォーマルタキシードの際も季節感を演出するために使用される事があります。

・コットン:涼しげで軽やかな風合いから蝶タイに限らずネクタイでも夏という印象が強くなるのが特徴です。それゆえにカジュアルシーンで使われる事の多い素材です。

本格的な「手結び」

最近はすでに結び目が作られており簡易的に取り付けることができる「レディータイドボウ」と呼ばれるものが多く売られています。誰でも綺麗に付けれますしサッと短時間で取り付けることが可能です。

そしてもう1つネクタイの様に自分で結び目を作り結ぶ「手結び式」のボウタイがあります。

やはり紳士たるもの手結びで巻けるとやっぱりカッコいいですし、紳士として男としてもレベルアップ間違いなしです。初めは少し難しく感じるかもしれませんが、ネクタイとそんなに変わりません。1度巻ける様になってしまえば簡単に巻ける様になります。

引用:https://genial.guru/consejos/7-maneras-de-hacer-un-nudo-elegante-a-tu-corbata-289/amp/

「レディータイド」と「手結び」の特徴

レディータイドボウ:あらかじめ結び目が作られており、誰でも簡単に取り外しが可能。後ろに取り付けられた尾錠を使う「バックル式」と最近はマジックテープで取り付けるものも出ています。

手結び:自分で結び目を作り巻くタイプ。レディータイドボウにはない手結び特有の立体感やふんわりとした印象がある

まとめ

今回はボウタイ(蝶タイ)について紹介しました。

フォーマルには欠かせないアイテムですが、普段の生活ではなかなか身につける人も少ないかと思います。

しかし、決してフォーマルでしか使ってはいけないアイテムではありません。

普段の私生活でも積極的に取り入れていただきファッションの幅を広げて欲しいです。

パーティーに行く人は是非ともボウタイ(蝶タイ)を付けて行ってみてください!

華やかに、よりパーティーを楽しむことができますよ。

【ボウタイ(蝶タイ)まとめ】

・ルイ14世の警備であるクロアチアの軽騎兵隊達が首に巻いていた白い布が起源。

・その布がクラヴァットであり兵士が怪我をしないためのお守りだった。

・1670年代、衿が縮小しクラヴァットが流行。

・1735年、「ストック」が流行。1860年代にストックタイの全面が独立しボウタイが誕生しました。

・形や素材も豊富で印象が大きく変わる。

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