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【カフスとは】〜オシャレなカフスを見つけよう〜

シャツの歴史は古く下着として着用されていました。

そのシャツをインナーから中着へと進化させたのがカフスです。

シャツの歴史については、こちらの記事で詳しく解説していますので気になる方は見てみてくださいね。

“シャツをインナーから中着へと進化させた”これだけでもシャツにおけるカフスの重要性が分かっていただけるかと思います。

今回はそんなカフスに絞って紹介していきます。

この記事では主に3つをご紹介

・カフスとは

・カフスの歴史

・カフスの種類

の3本立てとなっております。カフスを深掘りしていきましょう!!

普段あまり気にしない部分にも注目し深掘りすることで新たな発見があったりしますよ。

目次

カフスとは

カフスとは袖口のことを指し、短冊状の「剣ボロ」と呼ばれるカフスプラケットの先に共地にて取り付けられたものを「シャツカフス」と呼びます。

カフスは共地以外にも別地にて仕立てることも多く、ビジネスシーンではクレリックタイプのシャツで別地で仕立てられたカフスがよく見受けられます。

そもそもカフスとは複数形を指し、正しくは単数系の「カフ」と呼ばれる事もありますが袖が1枚のシャツは通常では考えられないことから、現在一般的には複数形のカフスで呼ばれることが多いので、今回もカフスと呼ぶことにします。

カフスとはシャツをシャツとしている箇所であると言えるくらい重要な部分です。

少し大袈裟に聞こえますかね…?

歴史を振り返るとカフスの事をもっと理解できるかもしれません。

カフスの歴史

1850年頃カフスは取り外しが可能なシングルカフス。

当時は硬い糊(ハードスターチ)を用いてパリッパリなものでした。

どれくらいパリッパリだったのかというと、普通に洗濯をしても全く糊が落ちず釜茹でにして糊を落としていたとされています。

ちなみにこのことから「ハードボイルド」という言葉が誕生したと言われています。

釜茹でにしないと落ちないくらいパリッパリなことから、現在のダブルカフスのように折り返す事が出来ませんでした。

19世紀末に柔らかな風合いに変わる事をキッカケにダブルカフスが誕生します。

1930年代テニスシャツの流行により衿とカフスを初めから取り付けたスタイルに変化します。当時このスタイルはスポーティーなスタイルとして着用していました。

当時のテニスシャツ
衿(カラー)と袖口(カフス)が初めから取り付けられている。

シャツが現在と同じスタイルを確立したのは第二次世界大戦後のことなのです。

歴史を振り返ると現在のスタイルとして確立したのはすごく最近の様に感じるのは僕だけでしょうか。

カフスの種類

シングルカフス(single cuffs)

一重にて仕立てられた折り返しのないカフスです。

現在、最もオーソドックスなタイプでビジネスシーンやカジュアルシーンでも多くのシャツで用いられています。

過去では、糊を使って硬く固めておりカフリンクスで留める形でしたが現在はカフスボタン(袖口ボタン)にて開閉するようなものが一般的です。

現在では昔ほどカフスを細かく分けて呼ぶことも少なくなってきており「バレルカフス」も含めてシングルカフスと呼ぶことが多いです。

ダブルカフスの対義語として用いられます。

バレルカフス(barrel cuffs)

バレルとは「樽」を意味しており、カフスの形が樽に似ていることから呼ばれます。

シングルカフスの別称とされており、現在はバレルカフスも含めてシングルカフスと呼ぶことが多くなっています。

シングルカフスとの具体的な違いとしては、カフス部分が糊で硬くされている点です。

そういう意味ではカフスの原点を色濃く残したカフスと言えるでしょう。

ダブルカフス(double cuffs)

袖口を折り返し、二重になっているもので一重仕立ての「シングルカフス」の対義語とされるカフスです。

長めに取り付けられたカフスを折り返し二重にした状態でカフリンクスというアイテムを用いてカフスを留めます。

タキシードなどのフォーマルシーンでの着用シーンが多く、ドレッシーでラグジュアリーな印象になってきます。

コンバーティブルカフス(convertible cuffs)

袖口両側にそれぞれボタンホールを開け、カフスボタンでもカフリンクスでも好きな方で留めることのできるカフスを指します。

その特徴から「ツーウェイカフス」とも呼ばれることも多く、シングルカフスでありながらシーンに合わせてカフリンクスでドレッシーに着飾ることもできるのがこのカフスの特徴です。

アジャスタブルカフス(adjustable cuffs)

シングルカフスにて仕立てられたカフスにカフスボタンを横並びに2つ取り付けもので、袖口のサイズを調節できるカフスです。

意外とこのサイズ調整が優れもので、時計をされる方(特にこだわりをお持ちで様々な時計を使い分けている方)には時計に合わせてサイズを変える事ができます。

ターンナップカフス(turn up cuffs)

別名「ターンバックカフス」「ターンオーバーカフス」とも呼ばれるカフスで折り返されたカフスの総称として用いられます。

見た目はダブルカフスのように見えますが、シングルカフスにて仕立てられている特殊なものを指します。

ミラノカフスなどがターンナップカフスに分類されます。

まとめ

今回はシャツの中でもカフスというかなりピンポイントな部分を紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

歴史や種類など深掘りしてみると、意外と深みのある部分だったのではないでしょうか。

カフスに限らず、またファッショに限らず身の回りの普段意識していない部分に疑問を持ち深掘りしてみると意外な発見があるかもしれません。

(疑問を持つ)という行為は、子供の頃は当たり前のように自然にできていても、自分の中で”当たり前”という世界観が確立した大人程難しくなるものですが普段の生活からも些細なことに目を抜けてみる事で様々なヒントが隠れているものです。

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