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カマーバンドとは

皆さんカマーバンドをご存知ですか?

名前すら初めて聞いた人

名前は聞いたことがある人

実物を見れば「これのことか!」となる人

様々な方がいるかと思います。

僕もカマーバンドというものを知らずにフォーマルの世界に入り実際に見た際も(え。あー…腹巻か)

こんな感じでした。

しかし現在はカマーバンドの魅力にみせられカマーの虜になりました。

この記事を読み終える頃にはあなたもきっとカマーの虜になっているでしょう!

実際にいただく質問でも「カマーバンド」についての質問は多いです。

カマーバンドを見てあなたはどうかんじましたか?

「映画やドラマでは何となく見たことがあるけれどよく知らない。」

「なんか腹巻みたい」・「タキシードで着るやつだ!」

と様々な意見があるかと思います。

そもそもカマーバンドとは何なのか。

目次

ずばりカマーバンドとは

現在の使われ方としてはタキシードの中に身につけるアイテムになります。

タキシードではシャツの上に直接ジャケットを着る着こなしは公式のルールではNGです。

必ずベストかカマーバンドを着用します

ではベストとカマーバンドではどう違いがあるのか。

カマーバンドベストの略装として誕生します。

(ベストから腹巻って略しすぎじゃない?)そう思いましたか?

カマーバンドの誕生をしれば理解できるかと思います。

ではどのような経緯でカマーバンドが誕生したのか歴史を見ていきましょう。

カマーバンド歴史

時は遡り、1880年イギリスがインドを統治していた時代

インドの地でもイギリス人はカッチリとベストを着ていました。

しかしインドの夏はジャケットを着るだけでも暑い…

だがしかし服装を崩すわけにもいかず服装はしっかりしたい。

(この暑さどうにかならないか!)そう考えていたところインド人が何か帯を巻いていることに目がつきます

あれは涼しそうじゃないか。とベストの代わりに着はじめたことが由来とされています。

こうして、ベストの略装という形でカマーバンドというアイテムが誕生したのです。

このようにカマーバンドはインドの文化とイギリスとが混ざり合い生まれました。

実は「カマー」とはインド語。そこに英語の「バンド」が組み合わさりカマーバンドというのです。名前からも誕生秘話が見て取れます。

カマーバンドのヒダは何のため?

実際にカマーバンドを見てみるとシンプルな帯ではなくいくつかヒダが見られます。

このヒダは一体何のためのものなのか。

一見デザインのようにも見えるヒダですが実はデザインではなく機能的な面で付けられているのです。

あのヒダにはポケットとしての機能がありました。

実はカマーバンドはラクダに乗り砂漠をゆく通称キャラバンと呼ばれる商人が腰に巻いていた布が起源と言われており商人はその布にお金などを入れていました。

カマーバンドでもこれを取り入れヒダをポケットの代わりとしてチケットやタバコ・コインなどを入れていたとか。

そのため、身につける際はこのヒダが上向きになるように付けましょう

現在のカマーバンドではこのヒダが浅くポケットとしての用途はあまりありませんが、

当時は3cm程の深さがあり充分ポケットとして利用できました。

確かにカジノでカマーバンドからコインを出したり演奏会でチケットを取り出したらスマートでカッコいいですよね!

カマーバンドでベルトをしないは当たり前

よく「カマーバンドの際はベルトではなくサスペンダーでパンツを吊りましょう。」と見かけますがこれは当然のことです。

フォーマルウェアの公式のルールでは原則としてどの衣装にもベルトは使用しません。

元は、フルオーダーで仕立てることが自然な時代。その人その人に合わせて型紙から引いていくためベルトをしなくても、腰の位置でしっかり履けるというものです。

既製服が一般とされる現代においてもフォーマルシーンでは伝統に従って着用します。

また、記事の最初でも書きましたがフォーマルでは必ずベストかカマーバンドを着ることが原則とされシャツの上にジャケットを着る物ではありません。

ベルトだとバックルの部分がかさばり、美しく見えません。

またサスペンダーで吊る方がベルトよりもパンツのシルエットが綺麗に見えます。上に吊られるのでパンツのセンターラインも綺麗にストレートになるのです。

サスペンダーについて詳しくは下の記事をご覧ください。

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最新カマーバンド使用法

これまでカマーバンドの歴史やヒダの意味などを紹介してきました。

では、現在はどの様にカマーバンドを使用しているのでしょうか。

実際に接客をさせていただく上でどの様な使用例があるのか紹介していきます

結婚式ご新郎様

まずは結婚式でのご新郎様衣装での使用です。

事前に「カマーバンドで考えています」という方から実際にベストも着てみてカマーバンドにされる方もいらっしゃいます。

映画やドラマなどの影響で日本ではタキシード=カマーバンドのイメージがあり、よりクラシカルに見える点からも結婚式のテーマに合わせてカマーバンドで決定される方がいます。

また、6月から9月にかけてリゾートウェディングやレストランウェディングなど外での着用がある場合はベストだと暑すぎるという事とリゾート感や爽やかで軽い印象にするためカマーバンドが好まれます。

お色直しでベストとカマーバンドで変えられる方も多くいらっしゃいます。

お色直しとしてもやはりベストからカマーバンド、カマーバンドからベストどちらでも凄く印象が変わりますので好まれる傾向にあります。

結婚式参列

結婚式の参列の場合はベストよりもカマーバンドの方を好まれる方が多いです。

やはり、参列される場合は主役であるご新郎様より華やかになる事がタブーとされる事から少しでも華やかさを抑えて行きたいというところからです。

立っている際はジャケットの前ボタンは閉じて着る事がマナーとなりますが、カマーバンドではジャケットの前ボタンを閉じると見えなくなります。参列の場合は主役を立てるという意味でもシンプルなカマーバンドが人気なのです。

カジュアルシーン

最近では、フォーマルシーンに限らずカジュアルシーンでの使用も見受けられます。

カマーバンドをカジュアルシーンで使用する場合はフォーマル感を強く出しすぎずバランスを重視します。

パンツをスキニーの様な細身のデニムなどに合わせて少しフォーマルっぽく綺麗めなコーディネートをする。

また、ワイドパンツに合わせる事で着物の様なコーディネートをする事も。その際カマーバンドは着物でいうにあたりウエストでシェイプされる事でコーディネートに強弱がでます。

まさに和と洋の融合の様な組み合わせです。

まとめ

さて今回はカマーバンドについて紹介してきましたがいかがでしたか?

その誕生は意外にも暑くてベストが着れないから…という理由でした。そんなカマーバンドも現在ではフォーマルシーンではいちアイテムとして確率しています。

フォーマルのイメージが強いカマーバンドですが最近では各ブランドからおしゃれアイテムとして発表されていることからカジュアルシーンでも活躍しています。

フォーマル感とオシャレさを兼ね備えたカマーバンド、1つ持っておくと何かと便利です。

記事の初めにカマーバンドの魅力に魅せられると書きましたがいかがだったでしょうか。

カマーバンドを使いこなしてあなたも紳士を目指してみましょう!

まとめ

・タキシード着用時はベストかカマーバンドは必ず身に付ける。

・イギリスによるインド統治時に暑さから生まれた。

・ベストの略装とされるが、現在はベストとの格式の差はない。

「カマー」とはインド語。そこに英語の「バンド」が組み合わさりカマーバンドと名付けられる。

・カマーバンドのヒダはポケットとして使われていて、コイン・チケットを入れていた。

・ヒダは上向きに身に付けるのがルール。

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