みなさんフォーマルウェアというと何を思い浮かべるでしょうか。
タキシード?テールコート?モーニング?
なんとなくイメージがある人
(冠婚葬祭の時に着るものがフォーマルなんじゃないのか…?)とあまり具体的なイメージが持てていない人様々かと思います。
そもそもフォーマルとは何なのか。
どんな種類があってどの様に選んで着るのか紹介していきます。
大人になると学ぶ機会もないのに知っていて当然と言うことや、いつの間にか知っていないと恥をかく事が沢山あります。
大人って色々大変ですよね。
しかし、フォーマルウェアは大人に許されたオシャレです。しっかりと理解をして味方に付けてフォーマルウェアを楽しみましょう!
それでは今回のラインナップです。
目次
フォーマルウェアとは
フォーマルウェアとは、衣服における全世界共通の規則のことです。
世界各国それぞれの文化が存在し、それぞれの格というものが存在します。
衣服で言えばその国独自の民族衣装では格が存在します。
そこで価値観を統一し円滑に交際するための1つのガイドラインとしてフォーマルウェアが存在するのです。
格を統一することで国それぞれの力の差や文化に関係なくするための国際ルールなのです。
フォーマルウェアは装うということ
フォーマルウェアの目的とは、格の統一にありますが1つのルールを皆が厳守し決まった服装をすることにより相手に敬意を払い礼を表します。
相手のためを思いルールを厳守し衣服を身につけることは「装う(よそおう)」と言います。
普段自分の気分や好みで着る物を選び、自由に着ることとは全く意味が異なるのです。
場の格を統一することによって、式典などの交際を円滑に行うことが出来ます。
フォーマルウェアの基本
フォーマルウェアは着る服が様々な種類があります。
では、どのような基準で着る服を決めていくのかフォーマルの公式のルールに沿って紹介していきます。
着る服装を決める基準となるものは時間と立場です。
時間
フォーマルでは時間帯によって着る服装が変わってきます。
日本では古来より時間帯によって服装を変えるということをしていなかったので馴染みのないルールのように感じますが
ヨーロッパでは昼には昼の服装、夜には夜の服装をしていました。
それだけではなく、タバコをする際はリラックスできる様にスモーキングジャケットに着替えていた事もあります。
そのシーンに最適な服装で楽しむという文化が現在のフォーマルウェアにも反映されているのです。
フォーマルでは1日を17時を境にして17時よりも前は昼、17時以降を夜というふうに区切っています。
昼には昼の服装を夜には夜の服装をきることになります。
昼の衣装はモーニングコートとディレクターズスーツ
夜の服装は燕尾服(テールコート)とタキシードです。
立場(格式)
次に立場によっても着る服装が変わってきます。
フォーマルにおいて立場は男性が基準になっています。
男性の服装に合わせて、女性が服装によって格を合わせます。
立場によるフォーマルの種類は3つあります。今回はその中でもメインになる4つを紹介していきます。
フォーマル度の最も高いモストフォーマルを日本では正礼装と呼びます。
そして、その下に位置するセミフォーマルを日本では準礼装と呼びます。
日本では、大臣の認証式やノーベル賞の授賞式などによってその着こなしを見ることが出来ます。
フォーマルウェアの種類
(夜)正礼装
燕尾服(テールコート)
夜の正礼装は燕尾服(テールコート)です。
ドレスコードで「ホワイトタイ」の指定があった場合は燕尾服を着ることになります。
主に格式の高い式典で着用され、ノーベル賞の授賞式や宮中晩餐会で見ることが出来ます。
また、演奏会のシーンでは指揮者の方が着用する衣装になっています。
・着こなし
・ジャケット:衿には拝絹が使われたピークドラペルとされ裾の後ろのみ燕尾という文字からもわかるようにツバメの尻尾のように伸びてるのが特徴です。
前ボタンは閉じずに着るのがルールとなっており、色は原則として黒になります。
・トラウザーズ:脇に側章が2本
・タイ:ボウタイ(蝶タイ)
・ベスト:白ピケ。(衿付き)
・シャツ:白無地のイカ胸ウィングカラーシャツ
・スタッド&カフリンクス:白蝶貝または真珠
・靴:エナメルの紐靴ストレートチップまたはオペラパンプス
(昼)正礼装
モーニングコート
昼の正礼装はモーニングコートになります。
昼間に開催される格式の高い式典で着用され、大臣の認証式や重光章勲章伝達式などで着用されています。
・着こなし
・ジャケット:18世紀の英国乗馬服より由来とされるカットアウェイと呼ばれる前裾部分が斜めにカットされた形状になっている。
・トラウザーズ:グレーの縞柄
・タイ: 白黒の縞柄(レジメンタル)またはシルバーグレーのタイ
・ベスト:シルバーグレーの5つボタン
・シャツ:白無地のウィングカラーまたはレギュラーカラーシャツ
・カフリンクス:白蝶貝または真珠
・靴:黒色内羽式のストレートチップまたはプレーントゥ
(夜)準礼装
タキシード
夜の準礼装はタキシードになります。
ドレスコードで「ブラックタイ」の指定があった場合はタキシードを着ることになります。
夜の銃礼装に位置しているタキシードですが、近年は世界中で夜の正礼装扱いになっています。
レッドカーペットや晩餐会などで見ることが出来ます。
・着こなし
・ジャケット:衿と腰のフラップの部分に拝絹が使われている。ショールカラーとピークドラペルが主流とされている。
・トラウザーズ:脇に側章が1本
・タイ:ボウタイ(蝶タイ)
・ベスト:ベストまたはカマーバンド。ダブルのジャケットの場合は使用しない
・シャツ:白のウィングカラーまたはレギュラーカラー。胸部分にヒダのついたピンタックシャツが正式
・カフリンクス:黒のオニキスまたは黒蝶貝
・靴:エナメルの紐靴ストレートチップまたはオペラパンプス
(昼)準礼装
ディレクターズスーツ
昼の準礼装はディレクターズスーツになります。
主に昼間に開催される式典やパーティーに着用され、祝賀会や謝恩会などで切られることがあります。
・着こなし
・ジャケット:黒のシングルまたはダブル。ピークドラペル
・トラウザーズ:グレーの縞柄
・タイ: 白黒の縞柄(レジメンタル)またはシルバーグレーのタイ
・ベスト:シルバーグレーの5つボタン。ジャケットがダブルの場合は使用しない
・シャツ:白無地のレギュラーカラーシャツ
・カフリンクス:白蝶貝または真珠
・靴:黒色内羽式のストレートチップまたはプレーントゥ
フォーマルウェア表
まとめ
フォーマルウェアは全世界共通の衣服のルールです。
大人であれば知っておきたい知識ですし、間違った服装をすることは恥ずかしい思いをするだけでなくマナー違反にもなり得ます。
フォーマルウェアでは、自分だけでなく相手やその式典自体の核を下げかねません。
大人は知る機会がなくても知っていることが当たり前とされることが多々あります。
大変なものです。しかし、あなたはしっかり知ろうとしてこの記事を読んでくださいました。
まずは知ろうとして行動を起こすこと。これが本当に大切になります。
知っていけば本当に楽しいのがフォーマルウェアでもあります。
しっかりと理解し、立派なジェントルを目指しましょう。
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