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【結婚式 新郎衣装】新郎はなぜタキシードを着るのか

結婚式の際にタキシードを着るということはイメージはあるけれど、なんかいつもと違いすぎて少し苦手かも…

そもそもなぜタキシードを着ないとダメなの?

そんな疑問にお答えしていきます。

という疑問をお持ちの方に向けて

という点を結婚式衣装を年間200組以上担当している

フォーマルウェアのプロが解説していきます。

目次

フォーマルな場にはフォーマルウェア

結婚式とは儀式典礼(ぎしきてんれい)になります。

分かりやすく言うと冠婚葬祭というフォーマルな場になるのです。

フォーマル=「正式な」という意味ですが、正式な場にはその場にふさわしい衣装を着るという決まりがあります。

これがドレスコードというものです。

あまり日本ではこのドレスコードというものに馴染みがない方も多いかと思います。

しかし、海に行く時は水着を着ますし、ホロウィーンでは仮装をしスキー・スノボーではスキーウェアを着ます。

フォーマルにおけるドレスコードも同じで、その場に適した服装をしましょうということが世界同一のルールとして決まっているのです。

メンズフォーマルは4種類

フォーマルウェアモーニングコート・ディレクターズスーツ・燕尾服・タキシードの4種類存在します。

時間格式によって分けられます。

時間

時間帯によって衣装を変えるのがフォーマルウェアです。

17〜18時で1日を区切り、以前を昼の時間、以降を夜の時間とします。

モーニングコート/ディレクターズスーツが昼の衣装

燕尾服/タキシード夜の衣装です。

フォーマルウェアを選ぶ際にはまずこの「時間帯」というものが基準になります。

昼夜で時間をまたぐ場合はどちらの衣装を着ても大丈夫です。

結婚式の場合もこのルールに当てはまり、実は昼夜どちらの衣装を着ても大丈夫です。

フォーマルのルールは英国(イギリス)が基準になっており、ヨーロッパでは結婚式を1日を通してすることが基本であったため、昼でお開きになるお式の場合も新郎様はタキシードを着て大丈夫なのです。

フォーマルルールの基準となったイギリスでは結婚式は1日を通してやるもの。
だから日本でも結婚式ではタキシードで大丈夫なんです。

格式

フォーマルウェアには格式が正礼装準礼装とあります。

モーニングコート/燕尾服(テールコート)正礼装

ディレクターズスーツ/タキシード準礼装です。

昼と夜では夜の衣装の方が格式が高いということも知っておきましょう。

新郎がタキシードを選ぶ理由

4種類のフォーマルウェアの中でも新郎衣装ではタキシードが圧倒的なシェアを誇ります。

その理由とはズバリ!「華やかな演出がしやすい」という部分。

タキシードではジャケットの色・シャツや蝶タイ・ベストなどの色やデザインを自由に変えることができ華やかな印象を作ることができます。

タキシード以外のフォーマルウェアではジャケット・パンツの色やデザイン、小物の色やデザインまで明確に決まっているのが特徴。

すごくカッチリとしたフォーマルな場では適していますが結婚式やパーティーなど華やかな場では少し重い印象になってしまうことも…

様々な部分でデザインや色を自由に選ぶことのできるタキシードが結婚式の御新郎様衣装としてはピッタリ!

華やかな会場・ドレスの隣に立って見栄えが良く素敵に映るのはタキシードなのです。

また、他のフォーマルウェアに比べて着やすいという点でもタキシードが人気です。

モーニングや燕尾服の様なその衣装でしか見かけないデザインやディレクターズスーツの様な特殊な着こなしに比べタキシードはスーツと類似しているため着る本人が着やすいというのも大切なポイントです。

長いタキシードの正体とは

現在タキシードが新郎衣装として主流ということを紹介しましたが、タキシードといっても1つではありません。

分かりやすい部分では着丈の違いに出てきます。

タキシードとフロックコート

ロングタキシードと言われることも多いですが、タキシードとフロックコートは全くの別物

フロックコートとは名前にコートとあるように着丈が長いのが特徴で、襟の部分に拝絹(はいけん)が使われないのもタキシードとの違いです。

また、本来時間帯も異なりフロックコートが昼の時間/タキシードが夜の時間の衣装になります。

フロックコートはカッチリとした印象があり、まだまだ日本のドレスショップでは主流ですが身長がある程度ない場合はスタイルが悪く見えてしまうことが多いです。

また、現在は映画や授賞式など見ても分かるように世界的にフォーマルタキシードが主流なため一昔前の印象があります。

初めからフロックコートが着たいという気持ちがある方には良いですがその他の方にはあまりオススメしません。

〈フロックコート〉

タキシードとロングタキシード

ロングタキシードとは襟(ラペル)部分に拝絹(はいけん)が使われており、着丈の長いタキシードのことを呼びます。

フォーマルタキシードとの違いは主に着丈だけの部分です。

しかし、別名セレモニースーツと呼ばれることもありタキシードでは結婚式の新郎専用のタキシードになります。

フロックコート同様に着丈が長く、こちらも少し古い印象がありますのでオススメはしません。

また、フォーマルタキシード天然繊維のウール100%または微量のシルク混合で仕立てることが多いですが、ロングタキシード化学繊維(ポリエステルやポリウレタン)が入ることが多く衣装全体でテカテカとした光沢感があり衣装感が強くなります。

〈ロングタキシード〉

現在接客をしていてもフロックコートやロングタキシードに決定される方はほとんどいませんが、特にオーダーをされる方は9割以上の方がフォーマルタキシードで決定されます。

「今後も使える方が嬉しい」

「世界的にスタンダードな方を着たい」

という理由が多いですね。

実際に2021年の調査では全国でも圧倒的にタキシードが選ばれています。

これもタキシードが映画007やキングスマン。海外のアカデミー賞などクラシカルでカッコ良いイメージがありますのでわざわざ、選ばないという点と試着してみてもやはり違うな…となります。

現在の主流はフォーマルタキシード

新郎衣装でのオススメはフォーマルタキシードです。

映画007やキングスマンなどでも着用されているのもフォーマルタキシードです。

ダサい理由はサイズ感と素材!!

タキシードには「ダサい」や「衣装感が出過ぎていて嫌だ」と思っていある方も多いのではないでしょうか。

カッコ良いタキシードを選ぶコツは2つ。

それがサイズ感素材です。このどちらか1つでも欠けてしまうと一気にカッコ悪くなってしまうので注意しましょう。

サイズで大事なポイント4選

まずはサイズ感です。「当たり前でしょ分かってるよー」という声が聞こえてきますが意外とサイズ感で残念になってしまっている人をよく見かけます。

大きくサイズ感といっても実は細く見ていく必要があります。

ここだけは大切にしてほしいポイントを4つご紹介します。

1,着丈

フォーマルタキシードの着丈の目安は横から見た時、お尻が半分から2/3隠れる程度の長さ。

これより短いと若々しくは見えますが、フォーマル感が薄れややカジュアルでスーツの様な印象が強くなってしまいます。

長くなってしまうとロングタキシードになってしまいますので長すぎも注意が必要です。

長めがお好きな方でもお尻が隠れるくらいまでにしておきましょう。

2,中胴(ウエスト)

ジャケットのウエストでよく見る失敗は絞りすぎ。細くし過ぎてしまうということです。

ウエスト部分を補足し過ぎてしまうと、フロントボタンからシワが入ってしまいます。

また極端にウエストだけ細いとシルエットが砂時計の様なシルエットになってしまい不自然です。

特にスタイルがよく細身の方は注意していただきたいポイントです。

3,袖丈

袖丈はシャツの見える分量で判断できます。

ジャケットの袖口からシャツが1cm見えるというのが基本です。

フォーマルウェアは基本的にシャツは見せないものですので0.5cmというのも上品で素敵です。

シャツが見え過ぎる袖丈や手の甲まであるような長すぎる袖丈はそれだけで一気に印象が悪くなってしまいますので注意しましょう。

袖丈は意外と見られていますし、良いスーツでも見定めるポイントで袖を見ることは多いですよ。

4,スラックス股下

スラックスの長さは注意が必要です。

フォーマルの基本のルールとして立っている時に横から靴下が見えない長さが基本です。

短過ぎてしまうのは絶対にNGです。

※レストラン・リゾートでのお式使用の場合は短くして靴下をあえて見せる場合もあります。

しかし、長すぎもスラックスがたるんでしまってカッコ悪いですから注意が必要です。

ハーフクッションがオススメです。

現在のトレンドはタイトで細めなシルエット

全体のシルエットはそのままその人の印象になります。

こちらはトレンドも関係してくる部分でもありますが現在は圧倒的に細めで身体に沿ったラインがトレンドです。

ブカッとしたシルエットにしてしまうとしそれだけで印象が悪くなってしまします。

オーダーされる場合は希望を伝えることで細めのシルエットにできます。

レンタルをされる場合はどこまでお直し出来るかが重要です。

パンツの股下のみしかお直しできない店舗も少なくないので注意してください。

【素材】化学繊維(ポリエステル・レーヨン)は避けよう!!

サイズがピッタリでも素材が全てをダサくしてしまうこともあります。

素材=タキシードそのものと言っても過言ではありません。

素材で大切なのは、化学繊維を選ばない。

基本はウール100%または多少のシルク混合です。

天然繊維のウールでは光に当たると光が当たっている部分のみ艶(つや)が出てくれてしっかりと陰影ができます。

これがいわゆる生地本来の艶(つや)です。

一方化学繊維は全体的にギラギラとした光沢が強く陰影が出にくいのが特徴です。

艶(つや)と光沢は全然印象が違ってきますのでご注意ください。

化学繊維でギラギラ感が強いと一気に衣装感が出てきてクラシカルな印象が薄れてしまいますのであまり光沢強めな生地、タキシードを選ばないという点も重要です。

まとめ:新郎衣装はフォーマルタキシードを着よう!

結婚式はフォーマルな場なのでフォーマルウェアを着るものです。

フォーマルウェアの中では現在の世界的主流・トレンド、カッコよさや華やかさもあるフォーマルタキシードがオススメです。

衣装は選んで終わりではありません。

そのシルエットにもトレンドがありますので、今は細めで身体に沿ったラインを大切にしましょう。

結婚式とは人生でもとても特別な1日です。

そんな特別な1日の衣装を妥協して選んでしまうとずっと後悔してしまいます。

これは常に僕が言っていることですが、日本の男性は「結婚式は女性が主役」と思っている方が本当に多いです。

しかし、これは間違えです。

結婚式の主役は新郎と新婦の2人です!

衣装の面で見ると新婦のドレスを基準にそれに合ったタキシードを選ぶということは凄く大切になりますが新郎様にもカッコ良く納得のいく衣装でご自身の特別な日を過ごしていただきたいです。

結婚式とは再度ご新婦様に(あ!素敵だな)と思わせることの出来る機会ですよ。

カッコ良く着飾っていきましょう!!

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