・そもそもタキシードとは
・タキシードのルール
・タキシードの着こなし
・どんな時に着るものなの?
・タキシードとはなにか
・タキシードの特徴
・タキシードの着こなし
・タキシードの着用場所
・現在のタキシード活用法
目次
フォーマルウェアについて
タキシードとは主にフォーマルウェアにおけるメンズの洋装のうちの1種類を指します。
フォーマル(Formal)とう言葉には、「正式なさま」というような意味があるように
ファッションでのフォーマルとは冠婚葬祭などのセレモニーや格式の高いパーティーなどで着用する最も格式高いスタイルである、フォーマルウェアのことを意味します。
メンズの洋装におけるフォーマルウェアは大きく4種類
モーニングコート・ディレクターズスーツ・テールコート・タキシードです。
なぜ4種類もあるのかというと格式というものがあるからです。
メンズフォーマルにおいて格式は「正礼装・準礼装・略礼装」の3つ。
そしてフォーマルウェアは昼と夜という時間帯で衣装を変えますので計6型によって成り立ちます。
6種類と紹介しましたが、現在は略礼服はあまり着用の機会がなく4種類での衣装選びが基本となっています。
ドレスコードに「平服でお越しください」との記載があった場合に略礼服をあえて着ていくことがありますがドレスことでフォーマルウェアと記載があった場合は基本4種類の中から選ぶことになるのです。
タキシードは夜の準礼装(セミフォーマル)
タキシードは夜の準礼装(セミフォーマル)の位置付けの衣装になります。
フォーマルウェアではTPOによって自分の着用する衣装を選びます。
時間は17時〜18時を区切りに昼と夜で別れており、昼夜それぞれに格式があります。
明確に何を基準に決まるの?
日の入り、日の出の時間で決まり
18時と言われる事が多いです。
昼の正礼装がモーニングコート、準礼装がディレクターズスーツ。
夜の正礼装がテールコート、そして夜の準礼装がタキシードです。
詳しくはこちらにて紹介していますのでよろしければご覧ください。
続きを読む: タキシードとはタキシードの特徴
タキシードには拝絹(はいけん)と呼ばれる生地が衿に使われているのが特徴です。
拝絹とは絹(シルク)を用いた光沢のある生地のことを指します。
また、タキシードにはパンツの脇に側章と呼ばれるシルクのラインが1本入ります。
この側章が1本入っているパンツがタキシードの証になります。
ちなみにこのラインが2本になりますとテールコートの証になります。
この側章に関しましてはこちらの記事で解説させていただいております。
そこに黒の蝶タイと黒のベスト
またはカマーバンドを合わせるのが基本とされます。
夜のフォーマルウェアウェアにはテールコート、タキシード共にこの拝絹と側章が入ります。
タキシードとはアメリカでの呼ばれ方、イギリスではディナージャケットと呼ばれます。
その他(フランスやドイツなど)ではスモーキング、ディナーコート、イブニングなどと呼ばれます。
とはいえグローバルワイドで現在は「タキシード」と呼ばれます。
ドレスコード(dress code)にてタキシードの着用を促す際は「ブラックタイ」と表記されます。
タキシードにはいくつか衿型がありあます。
ショール・カラー(へちま襟)とピークド・ラペル(剣襟)の2つがあります。
イギリスでは、ピークド・ラペルが好まれる傾向があります。これは正礼装の燕尾服を原型としているためです。
アメリカではショール・カラーが好まれてきました。
イギリスとアメリカという2カ国はタキシードの起源。
このお話はタキシードの成り立ちにてご紹介します。
タキシードの着こなしルール
タキシードは燕尾服の略装とされる事から着こなしも燕尾服に準ずることが原則とされています。
ジャケット:衿には拝絹が使われる。ピーク・ドラベルまたはショールカラーが主流とされ、 ジャケットの色としては黒またはミッドナイトブルーが原則である。
原則では上記の通り黒と白での着こなしとされ、この他に唯一ミッドナイトブルーが原則においても例外許されている。ミッドナイトブルーとは濃紺の事を指し真夜中においては黒よりも深みのある黒に見えるとされるところから命名されたものになります。
※現在は様々な色や柄のタキシードで楽しめる。
ベスト:通常は蝶タイと共地でしたてたベストまたは、カマーバンドを身につける。
蝶タイ共地ということで光沢のあるサテン地などが多い。基本はブラック。
※ジャケットがダブル仕立ての場合は身に付けない。
シャツ:原則白色。ピンタックの入ったものが正式だがボタンの隠れる比翼(フライフロント)やタキシードシャツと呼ばれるフリルがあしらわれたものもある。
基本的にはピンタックシャツまたは比翼シャツ
トラウザーズ:ジャケットと共地が原則。黒色、側章が1本。シングル。
タイ:基本はシルク製の黒の蝶タイ。
ここからドレスコードがタキシードの場合「ブラックタイ」と呼ばれている
靴:素材はエナメル。黒色
ストレートチップ、プレーントゥまたはオペラパンプス
タキシードはどこで着るのか
タキシードというと皆さんはどこで着用されているイメージを持ちますか?
やはり1番は結婚式という人が多いのではないでしょうか。
タキシードとは固くいうと儀礼・式典に着用することになります。
儀式とは、特定の信仰、信条、宗教によって、一定の形式、ルールに基づいて人間が行う、日常生活での行為とは異なる特別な行為。宗教的色彩の薄いものは式典とも称される。とあります。
結婚式をはじめフォーマルパーティーやドレスコード(服装規定)がある場合、オペラやカジノ、クルーズパーティーなどにも着用します。
特にこのドレスコードというものがある場合は、主賓の定めた衣装でないと参加できません。
ブラックタイと記載があった場合はタキシードの指定になります。この場合タキシードの色に関しましては指定がある場合は別ですがブラックタイのみの記載であればタキシードであれば色味の指定はないのでブラック以外でも大丈夫です。
現在のタキシード
現在はパーティーや結婚式、セレモニーなど華やかな祝い行事に関して夜のフォーマルウェアとして主役と言っても過言ではないタキシード。
俳優さんやアーティストの方がレッドカーペットなどをタキシードを着て歩いているところをテレビなどでも見ませんか?
燕尾服は格式も高いですがコーディネート等も細かく決まっている分華やかな場では少し仰々しくなってしまう事があります。
それに対しタキシードではジャケットやベスト、蝶タイの色を原則である黒、ミッドナイトブルー以外にしたりジャケット自体の生地をベルベットやシルクジャガードで仕立てるなど伝統的なフォーマルタキシードとは一風変わった着こなしも可能です。
これらをファンシータキシードと言ったりもします。1930年代半ばごろより誕生したものでジャケットで色や柄を入れる場合の多くは黒のトラウザーズなどジャケパンスタイルで合わせる事が多い。
ベストや蝶タイなどの小物使いを変えるだけでもフォーマルウェアからパーティーウェアまでを担えるのです。
さらに最近はデニムにタキシードジャケットを合わせるなどカジュアルなシーンでの着こなしも目にします。
フォーマルからパーティーを超えてカジュアルシーンにまで活躍の場を広げるタキシード。
ご新郎様としての挙式衣装や会社の記念パーティー、成人式や祝賀会などお仕立てに来てくださる理由は皆様違えどタキシードの需要はすごく上がっています。フォーマルウェアの中でも着用のシーンが幅広いことからレンタルよりもオーダーにてお仕立てする方が多いのも特徴の1つです。
現在は着こなし次第で幅広く活用可能
現在は、着こなし方でプライベートなカジュアルなシーンでも着用が増えています。
結婚式のご列席。リゾートなどの前撮りやウェディングフォト。レストランでの食事。ホームパーティーなどのカジュアルなパーティーまで。
デニムなどに合わせてオシャレジャケットとして活用される方もいらっしゃいます。
日本ではなかなかフォーマルウェアに触れる機会が少ないので苦手意識をお持ちの方も多いですがすごくもったいないことだなと思います。
その場を最大限楽しむためにはその場にふさわしい衣装が必須です。
この記事をお読みのあなたも興味があり最後までお読み頂けた方だと思います。
ありがとうございます。
まずは知ること。そして実際に触れてみること。
誰だって最初は初心者です。これからのあなたのライフスタイルがより一層素敵なものになることを祈っております。
その1つとしてフォーマルウェア、タキシードがお力になれることを知っています。
ぜひ、タキシードライフを初めてみましょう!!
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