【保存版】タキシード衿の違い

・タキシードの衿型

・印象を変えるポイント

・オススメの決め方

形による衿の違い

タキシードにおける衿の違いとしては代表するものとして2つあります。

ピークドラペル（peaked lapel）

名前の由来となっているピークとは「峰」という意。

一般的には「剣衿」と呼ばれます。下衿の先が上（肩線）に向けて尖っている衿。現在はスーツでも使われる衿です。

タキシードにおいてイギリスで主流とされる衿になります。

ショールカラー（shawl collar）

日本では「へちま衿」と呼ばれる衿。

ピークドラペルとは異なり丸みのある1枚衿というのが大きな特徴。肩掛け（ショール）を巻いた様な見た目からその名が付きました。

タキシードが誕生した際はショールカラーだった事もありタキシードしての印象が強くでます。スーツにも見られない衿の形となるので特別感も大いにでます。

ノッチドラペル（notched lapel）

スーツにおいても最も一般的な衿とされ「普通衿」とも呼ばれます。

ピークドラペルとは異なりラペルの先が下に下がるのが特徴。

タキシードではよりナチュラルな印象になります。普段からスーツを着られている方はタキシードでは特別感を出すためにあえて避ける方もいます。

ダブルのタキシード

タキシードではシングルのイメージがある方も多いと思いますが、結婚式・パーティー問わずダブルのタキシードも大変人気です。

スーツでもそうですが、ダブルにこだわりをもつ男性は少なくありません。

ダブルのタキシードでは基本ピークドラペルが選ばれます。

ダブルという形が元々軍服からきているということから今でもその名残でピークドラペルになるのです。

巾（はば）による印象の違い

タキシードを選ぶ際、衿の形は気にされる方がいますがその衿の巾に注目して見たことはあるでしょうか。

意外と注目されていない方も多い衿巾ですが、同じ衿の形でも巾が少し違うだけでガラッと印象が変わってきます。

そこでここからは巾による印象の違いを解説していきます。

細衿（ナロー）

衿の巾が細くなるとスタイリッシュな印象になります。またナチュラルな雰囲気になる分若々しさが出るのが特徴です。

サラッと着こなす事ができ、結婚式の後も列席・パーティー・旅行やプライベートなど使いやすいかもという理由で人気のある巾になります。

太衿（ワイド）

衿の巾が広くなる分、タキシードとしての主張が出てくるのが特徴です。そのため落ち着きのある大人感が出てきます。

貫禄がでてきてダンディーな印象になります。

007好きな方や、やはりダンディーに着こなしたいという方に人気の巾になります。

また筋肉質でガッチリとした体格の方などにもより貫禄がでて人気の衿巾になります。

極端に細いと太いを比較しましたが、衿巾で随分と印象が変わる事が分かっていただけたでしょうか。

タキシードの衿はこう選べ！

種類と印象の違いを紹介しました。

①好み

まずは自分の好みで選ぶという事。

タキシードは特に結婚式やパーティーなど特別な日に着るものになります。

ここで重要なのがテンションが上がるということ。

その場を楽しむ上でやはり自分の好みの衣装で行くという事が大切なんです。

それが自信になりますし、ワクワクした気持ちになれます。

ですからやはり選び方として1番に上げさせて頂きました。

②体型

体型に合わせてオススメさせて頂くこともあります。

・細衿（ナロー）がオススメの体型

背の低い方

身長のあまりない方でカッコよく見せるためには目線の位置が重要になります。

ポイントは目線の位置を高くすること。

細めの衿の方が目線の位置が上がりよりスタイルが良く見えるのです。

細身の方

・太衿（ワイド）がオススメの体型

筋肉質な方

足が太めな方

これに限らずオーダーでは自分に合った好みの巾に指定ができるお店もありますので、その際はスタッフの方と相談して自分に合ったお気に入りの巾を見つけてください。

まとめ

今回はタキシードの衿について紹介してきました。

意外と注意深く見ている人も少ない部分ではありますが、衿が変わるだけでガラッと印象が変わる事が分かって頂けたかと思います。

これからタキシードを購入する方は衿の形・巾にも注目してどのタイプが自分に合っているか、またどの様な印象にしたいかしっかり試してみて下さい。

年齢によっても好みが変わっていくのがファッションではありますが、それぞれの特徴や強みをしっかりと理解していれば自分の求める服に出会えると思います。

また007好きな方は再度映画を見てみて、それぞれどんな衿だったか見返してみてください。

007はタキシードのトレンドになるくらい立派な教科書です。

あなたが素敵な衿に出会える事を願っています。