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結婚式列席の際の衣装(フォーマルウェア編)

結婚式とはそれは人生最善の日といっても過言では無い特別華やかな日。そんな2人を祝うために多くの方が結婚式に列席します。あなただったらどんな服装で行きますか。スーツでしょうか。そもそも服装について考えた事があるでしょうか。たかが服されど服です。ことフォーマルな場で着られるフォーマルウェアでは服装で相手に敬意を払います。普段カジュアルなシーンで着ている服とは違いその場に適した服装でないと失礼になります。逆に結婚式の場合フォーマルウェアで行く方が式自体の格式を上げるという効果もあります。失礼になるか格式を上げるかその差が大きいのは言うまでもありません。

日本ではなかなかフォーマルウェアに触れる機会がないので知識がないのは当然です。

何事もそうですが興味を持った時がスタートです。フォーマルについて知識を付けあなたのライフスタイルがより豊かになる様サポートしていきます。

目次

まず初めにする事

結婚式に招待されたらまずは結婚する2人の事をイメージしましょう。今までの思い出も含めてイメージするとなお良しです。しっかりと幸せな姿を想像できたら目を瞑り心の中で「おめでとう」と唱えます。

そしてゆっくりと招待状を開き「ドレスコード」があるか確認します。衣装を決める上で最も重要な事がこの「ドレスコード」の有無です。ドレスコードがある場合はその指示に従います。

〈ドレスコードとは〉

結婚式におけるドレスコードは場の雰囲気やイメージの統一などからくる事が多く、主催者がわ指定します。結婚式で指定されうドレスコードは主に2つ。「ブラックタイ」と「抽象的なアイテムでの指定」です。

「ブラックタイ」タキシードを指します。

「抽象的なアイテムでの指定」「平服」など本当に抽象的なものから「青色をどこかに取り入れる」と言った場の雰囲気演出のための指定もあります。また「蝶タイ」やリゾートでのお式の場合は「ベージュのハーフパンツ着用」というドレスコードを指定している方もいました。

「ブラックタイ」のドレスコードがある場合は〈ゲストの際のタキシード着こなし〉を参考にしてください。

ドレスコードが特にない場合、どのような服装で行けば良いか迷われる方が多いかと思います。

⚠️ここでよく誤解をしている場合が「ブラックタイ」=黒のタイ(蝶タイ・ネクタイ)をつけると思われている方が結構いらっしゃいます。ブラックタイがタキシードを指すということを知らなければ間違えてしまう紛らわしい名前なので注意しましょう。

次にドレスコードがない場合の服装について解説していきます。

ズバリ!タキシード。お昼はディレクターズ

列席者の衣装としてはタキシードが適しています。

タキシードは夜の順礼装なのに昼からの結婚式でもきていいの?」という疑問を持たれた方はフォーマルに対して知識をお持ちの方ですね。

確かにタキシードは夜の順礼装ですが、ひとつのイベントで昼から夜にまたぐもの(昼~夜まで行う)に関しては昼と夜どちらの衣装を着ても良いというルールがあるからです。お昼から開かれる結婚式であっても披露宴までする場合、お昼前に終わるということはそうありません。であるならば昼からの結婚式でもタキシードを着用しても問題ありません。

さらにタキシードの方が好ましい理由として昼の衣装よりも夜の衣装の方が格式が高いという原則がありますので昼の衣装で列席されるよりもタキシードで行かれる方が良いというわけです。逆を言えば午前のうちにお開きになる結婚式では昼の準礼装であるディレクターズスーツを着る様にしましょう。

派手すぎ注意、地味すぎ注意!?

結婚式に列席する際、注意する事は立場です。それぞれの立場に合わせて着こなしを変えると言う事です。第一に考える事は結婚式の主役である新郎・新婦の2人を引き立てると言う事です。おめでたい席なので祝う気持ちを表現するためドレッシーあ服装が好まれますが新郎以上に派手な服装にならない様に注意しましょう。しかし引き立てようとするあまりブラックスーツに白ネクタイでは面白みがありません。列席者のほとんどがブラックスーツに白ネクタイでは華やかさに欠けてしまいます。厳密な事を言えばブラックスーツは本来親族のみの衣装と言うのが原則です。バランスが大事と言う事です。しかしバランスと言われても難しいですよね。ここからはオススメの着こなしについて紹介していきます。

タブーを知ろう

列席の際は派手になりすぎず地味にならないバランスが大切。結婚式ではタブーとされる服装がいくつか存在します。タブーとされる服装を絶対に避けるためにもまずは知る事が大切です。

《列席時の衣装タブー》

  • 白色の上下:本来、花嫁だけの色とされる白色の服を着ていく事自体がタブーとされます。新郎も白のタキシードを着る事が多く新郎と色味が被ってしまう事も考えられるため絶対に避けるべき色です。
  • 黒でまとめたコーディネート:小物類も合わせて黒でまとめる事も弔事を連想させるんおで慶事である結婚式では避けるべきです。
  • ビジネススーツ:仕事帰りと思われるからと言われる事もありますが、そもそもフォーマルな場で着用するものではありません。スーツで行く事自体がよろしくないのです。
  • 新郎とのかぶり:こちらは言わずもがなですね。あらかじめ新郎に衣装を問い合わせて自分の服装を決める方もいるくらいです。(これは極端な話です)
  • アニッマル柄のアイテム:”殺生”を連想させると言う事で特に日本では祝い事には向かないと言われます。

以上がタブーとされます。

「新郎とのかぶり」の部分で紹介した、あらかじめ新郎に衣装を聞くと言うのは新郎との距離や仲の良さなどで聞きづらい事もありますし、やっぱり結婚式当日まで楽しみにしておきたい、そもそも聞く事自体が失礼じゃないかと言う意見もありますので直接聞く事はしなくても良いと個人的には思います。聞くのであれば詳細を聞くのではなく大まかに色味などを軽く聞く程度で良いでしょう。

国や地域によってタブーとされる事は変わる事もあります。結婚式は地域特有の風習がある場合もあります。その場合はしっかりと地域のルールに従いましょう。特に国が変わる場合は要注意です。しっかりとその国のカルチャーを調べてから行きましょう。

ゲストの着こなし

タキシードの着こなし

まずは、タキシードの場合の着こなしについて紹介します。

〈ゲストの際のタキシード着こなし〉

JK:ブラックやチャコールグレーなど暗めが好ましい。

ベスト:新郎よりも華やかさが出ない様カマーバンドが好ましい。ベストの場合落ち着いたブラックの5つボタンが好ましい。

タイ:タキシードの際は蝶タイ。ブラックのデザイン性の強すぎない王道なもの(バタフライやポインテッド)華やかな演出のためグレーやシルバーを好む人も。白はNG

シャツ:ウィングカラーまたはレギュラーカラーの白無地長袖。ダブルカフス。フォーマルの原則ではボタンが見えない比翼タイプの物が好ましい。胸にプリーツというヒダがついているものもあるが新郎よりも華やかな演出はタブーに当たる事より列席の際は好ましくない。

サスペンダー:タキシードの際はベルトではなくサスペンダーでパンツを吊る。

カフリンクス:ダブルカフスの袖口はカフリンクスがないと留まらない。黒のオニキスまたは黒蝶貝。

:エナメルのドレスシューズまたはエナメルのオペラパンプス。

午前のうちに式が終わる場合、タキシードは夜の準礼装なので好ましくありません。

ディレクターズスーツの着こなし

昼の準礼装であるディレクターズが好ましいです。しかし日本では独自の間違った認識が存在すのでディレクターズスーツだとカッチリ見えすぎてしまう事があります。日本ではスピーチをする方など列席者の代表として前に立つ人が好んで着る風潮があります

〈ゲストの際のディレクターズスーツ着こなし〉

着こなしは原則の着こなし

JK:ラウンジスーツと同様の形。ブラックのシングルブレスト。衿型はピークドラペル

トラウザーズ:グレーの縞柄。裾はシングル。

ベスト:シルバーグレーの5つボタン。ボタンは共地くるみボタン。

シャツレギュラーカラーの白無地長袖。ダブルカフス。フォーマルの原則ではボタンが見えない比翼タイプの物が好ましい。アスコットタイの際はウィングカラー。

タイ:シャツがレギュラーカラーの場合、シルバーグレーまたはレジメンタルタイ結び下げ(白黒の縞柄)ウィングカラーの場合はアスコットタイ。

アスコットタイとは、幅広の緩く結び結び目にボリュームを持たせたもの。現在はアスコットタイはあまり使われない。

サスペンダー:ディレクターズスーツの際もベルトではなくサスペンダーでパンツを吊る

カフリンクス:ダブルカフスの袖口はカフリンクスがないと留まらない。真珠または白蝶貝。

:黒のカーフ。ストレートチップ。

結婚式でフォーマルウェア

「結婚式の列席でタキシードあまり見ませんが着てもおかしくないですか?」「ちょっと派手というかかっちりしすぎて浮いちゃいませんか?」という質問をいただく事が多いです。

結論から言うと、結婚式においてタキシードで出席することは全然問題ありません。むしろオススメです。

確かに日本ではスーツで出席される方が多く、むしろマナーのようになっています。

その根底にあるのが日本の礼服文化です。「1着礼服を持っておけば冠婚葬祭どのシーンでも着用可能ですよ」と宣伝をしたことから今でも根強く日本ではフォーマルウェアに関して「礼服」を着ていれば問題ないと言う間違ったマナーが広まっています。これはフォーマルウェアでいう「格式」「時間帯」いうものを完全に無視した着こなしとなり海外から見ると奇妙に写ります。

日本では、時間帯によって服装を変えるという習慣がないこともありフォーマルウェアになかなか慣れない。そもそもフォーマルウェアに触れる機会が少なく知識がない。と言うところから現在でも正しいフォーマルウェア文化が定着していないのは仕方がない事と言えるでしょう

即位礼正殿の儀では安倍昭恵さんのお召しになっていた衣装が批判を受けました。

首相夫人という立場の人でも間違えてしまう事があります。

大切な事は、しっかりとしたルールや知識を学び実践する事です。

フォーマルウェアとは、本来社交の場でルールがなければ皆が個人個人の価値観で服装を選び着用することになります。これでは、一体どんな服装で行けば良いのかすごく迷ってしまいますし、気疲れしてしまいます。そこで、共通のルールを儲けることで「立場」「時間」を基準に着る服を決められる。そして場の「格」を統一することで服装から礼や敬意を表し合うという目的があります。

結婚式で見るのならば、新郎新婦・ご両家に敬意を表すということ。

礼服・スーツというのは、確かに周りの方も当然のように着用してくる事もあり安心感があります。

気疲れせずに済むというフォーマルでの目的は達成しています。

しかし、「相手に敬意を払う」という大切な目的は達成しているのでしょうか。

フォーマルウェアを着ていく事で、その式自体の格式もあげるというルールがある事からもフォーマルウェアで出席される方が、敬意を表すという面から見ても適しているでしょう。

まとめ

今回は結婚式に列席される方の衣装について紹介してきました。

お式を迎えられる新郎新婦、ご両家にとっては一生の中でも最良の日であり大切な思い出になります。

当然、精一杯お祝いしようとお考えかと思います。しっかり服装について調べて準備をし当日を迎えようとしているのですから。

服装でもそのお気持ちをしっかりと表現し、当日目一杯楽しんで頂きたく思います。

SNSの普及に伴い世界はとても身近なものになりました。

どの国のどんな人でも服を着ます。その服についてフォーマルでは「世界共通のルール」がありますから、今後はより日本でもフォーマルウェアを必要とする機会が増えてきます。

フォーマルの知識を少しでも身につけて頂きまして、よりファッションを楽しみ今後のライフスタイルをより素敵なものにしていただけたら嬉しく思います。

《結婚式列席の際の衣装(フォーマルウェア編)まとめ》

・ドレスコードを確認しよう

・ドレスコードで「ブラックタイ」=タキシード指定

・上下白のコーデ、真っ黒コーデ、ビジネススーツはNG

・アニマル柄の小物やカジュアルすぎる柄物やキャラクターものNG

・ボタンダウンのシャツも好ましくない

・スーツではなくフォーマルウェアを着よう

・フォーマルウェアは式自体の格式をあげる

・フォーマルウェアの目的は「場の格の統一」と「相手への敬意を払う」こと

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